看護職のお役にたてるコラムを掲載しています。
医療の現場では当たり前の基本ですが、日常的に行われるからこそおろそかになっていることもあります。今回は、医療や看護の基本とも言える「スタンダードプリコーション」について、改めてリサーチしました。スタンダードプリコーションの定義やそのやり方など、もう一度振り返ってみましょう。
日本看護協会の「職場での感染予防」では、汗を除くすべての血液・体液、分泌物、排泄物、創傷のある皮膚・粘膜は伝播しうる感染性微生物を含んでいる可能性があるという原則に基づいて行われる標準的な予防策と定義されています。
・血液
・汗を除く体液、分泌物、排泄物
・粘膜
・損傷した皮膚
全ての湿性生体物質は何らかの感染性を持っているという概念に基づいて行われるのが標準予防策です。出典:衛生的手洗い法SARAYA
手術時手洗いは、手術の前に行う手洗いでいくつか方法がありますが、最近の主流はウォーターレスのラビング法です。出典:手術時手洗い(ラビング法)一宮市立市民病院▲ガウン・エプロン
使用時期:血液や湿性生体物質で衣服や皮膚が汚染されそうな時
用途:衣服や皮膚の汚染を防ぐ
注意点:脱ぐ際に衣服や皮膚を汚染しないように気を付ける
▲マスク
使用時期:血液・体液・分泌物・排泄物がはねたり飛び散ったりの恐れがあるとき
用途:鼻腔や口腔の粘膜を汚染から守る
注意点:耳掛けを持って外す
▲ゴーグル・フェイスシールド
使用時期:血液・体液・分泌物・排泄物がはねたり飛び散ったりの恐れがあるとき
用途:眼粘膜(鼻腔や口腔の粘膜)を汚染から守る
注意点:ゴム紐やフレームを持って外す
▲手袋
使用時期:血液・体液・分泌物・排泄物に触れる可能性があるとき
用途:手を汚染から守る
注意点:外した後は必ず手指消毒
また着脱の順番も重要で、せっかく防護しても着脱の際に汚染されてしまうと意味がありません。国立循環器病研究センターの6階東病棟では、個人防護具の着脱標語が実践されています。着用時「エマゴテ」エプロン→マスク→ゴーグル→手袋
脱衣時「テゴエマ」手袋→ゴーグル→エプロン→マスク
標準予防策スタンダードプリコーションは、医療従事者にとっては基本中の基本ですが、当たり前だからこそ注意が行き届かない事もあるかもしれません。もう一度最初から見直してみることも大切です。看護求人ガイドは、アスカグループの運営する転職をお考えの看護師のための求人サイトです。看護師さん向け求人を中心に、「こだわり条件で選ぶ求人システム」「看護師さん向け情報」など、看護業界にまつわる情報をわかりやすくご紹介しています。看護師の求人以外にも多彩な情報を随時掲載しています。これから看護師の仕事を目指す方、現在看護師として活躍中で転職希望の方、など様々な方をサポートします。当サイトのサービス、機能、求人・転職情報は全て無料。看護求人ガイドは看護師さんを中心とした看護の専門求人サイトです。みなさんの転職・就職活動に、ぜひ看護求人ガイドをご利用ください。