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コラム

看護職のお役にたてるコラムを掲載しています。


実は詳しく知らない?!よく聞く「看護基準」とは

看護師の皆さんは、「7対1」「10対1」などの言葉をよく耳にするでしょう。看護師を目指し始めた看護学生さんの中にも、聞いたことがあるという人もいると思います。実は、この「7対1」や「10対1」などの看護基準が、病院選びのポイントになります。これから就活・転職する予定の方は、看護基準をおさえておきましょう!ここでは、看護基準の意味、7対1看護、10対1看護、13対1看護の比較(残業の多さ、看護レベルの高さなど)を紹介していきます。

看護基準とは

看護基準は、例えば、「7対1」という言葉は、「看護職員1人あたり、患者7人を受け持つ」ということを指します。

看護基準によって、看護師さんが受け持つ患者さんの人数が変わります。担当する患者数は、「看護師がどれだけ忙しく働いているか」の目安にもなります。

一方、人員配置基準は、入院患者に対して必要な雇用するべき医療従事者数を指すそうです。日本の医療法において、一般病院(一般)では、看護職員の人員配置基準は、「3対1」が最低基準となっています。(患者3人に対して、看護職員1人必要)看護基準別、患者の疾患別の割合をまとめてみました!

参考:厚生労働省発表「平成26年度入院医療等の調査」

このように、表からでも看護基準によって異なる部分がみえてきますね。それでは、細かく比較してみましょう!

違い①7対1看護

~特徴~

「7対1」は、看護職員1人あたり患者7人を受け持つため、「10対1」や「13対1」と比べて、「手厚い看護を提供できる体制」といわれています。受け持つ人数が少ないほど、高度な看護・医療を提供することができるため、診療報酬の入院基本料が高くなります。

病院の規模が大きくて「7対1」を採用しているところは、教育体制がしっかりしているという病院が多いそうです。

~労働環境~

業務量

従来の体制である「10対1」よりも、看護師1人あたりの受け持つ患者数が少なくなり、看護師の人数が増えたため、看護師一人ひとりの負担が減ったそうです。「7対1」は、働いている看護師さんの数が多く、協力しやすい環境のため、各個人の負担が軽くなりやすいです。

※注意

・看護師が確保できない

・7対1を維持できない

などの理由で、ギリギリで7対1看護を行う病院があるようです。そのような病院だと、病棟と外来の兼務、新人ナースの採用(登用)により、「10対1」よりも激務になりやすい傾向だといわれています。看護体制に加えて、看護師数にも注目してみましょう!病床数に対して看護師数が少ない病院やクリニックは、業務量が多いと予想されるため、残業も多いでしょう。

救急医療体制

3次救急がある病院は、ない病院と比べると忙しいことが多いですが、専門的な知識や高度なスキルを身につけることができるでしょう。

 

ーメリットー

・10対1と比べて、離職率が低い

・質の高い医療・看護→医療事故発生率が低くなりやすい

 

ーデメリットー

・多くの看護師が持っているキャリアのため、強みになりづらい(転職時)

~給料~

「7対1」の基準を満たしていると、診療報酬が高くなり、その分給料にも反映されてきます。そのため、7対1看護体制の病院は、給料が高い傾向にあります。

~病床構成~

悪性腫瘍患者の割合が高いので、緩和ケアや高度な看護を提供することがよくあるでしょう。一方で、「13対1」での割合を大きく占める療養病床は、「7対1」だと少ないです。

違い②10対1看護

「10対1」は、看護職員1人あたり、患者10人を受け持つことです。

~特徴~

基本的な看護スキルや知識が身につきます。(ICU看護師のように、強みとなる特別なスキルや知識は身につきづらい)

~労働環境~

業務量

「10対1」でも専門病院では、常勤看護師・新卒看護師問わず、離職率は高いそうです。(若干、新卒看護師の方が離職率が高い)特に新卒看護師は、求められるスキル(専門的な看護・医療知識)が高いことに対して、不安が募り、離職率が高まっていくことが多いようです。

~給料~

「7対1」と「13対1」の中間といえるでしょう。

~病床構成~

「13対1」ほどではありませんが、「7対1」よりは、医療療養病床があります。また、疾患の割合として、「骨折・外傷」「肺炎」の患者さんが多いようです。

(参考:内閣府「7対1・10対1入院基本料の対応について」)

~救急医療体制~

2次救急のある病院が、半数以上を占めています。救急医療体制がないところは約40%ほど、3次救急がある病院は約3%と、非常に少ないです。

(参考:安芸地区医師会「在宅末期悪性腫瘍患者の緩和ケアの評価」)

2次救急よりも高度な看護・医療を提供する機会は、あまりなさそうです。

違い③13対1看護

「13対1」は、看護職員1人あたり、患者13人を受け持つことです。

~特徴~

急性期のある病院と比べると、看護レベルが低い傾向があります。高度な看護を提供する機会が少ないため、スキルアップは難しいかもしれません。

~労働環境~

業務量

基本的に、入院している患者さんの看護必要度が高くないため、残業は少ないでしょう。

救急医療体制

救急医療第3次救急がないということなので、救急医療をやりたい人、看護のスキルアップを図りたい人向けではないかもしれません。 

(参考:厚生労働省「施設の特性について」)

3次救急がない=1次救急や2次救急で対応できないほどの重篤・重症な患者が少ないということで、あたふたすることはあまりなさそうです。プライベートを充実させたい方、家事育児と両立させたい方におすすめです。ただ、急性期の病院と比較すると、看護レベルが低い傾向があります。

~給料~

「7対1」や「10対1」と比べると、医業・介護収益などが低くなるため、給料が低いところが多いでしょう。

~病床構成~

介護保険適用の療養病床が多いです。(介護保険適用の介護療養病床は、廃止とされています)介護療養病床の場合、看護必要度は低いため、慌ただしく看護を提供することは少なそうです。医療療養病床は、「7対1」や「10対1」と比べて多く設置されているようです。

※医療療養病床の場合、高度な医療を必要とする患者さんが入院しているため、看護必要度は高くなります。

まとめ

看護基準によって、労働環境や患者の疾患など異なってくることが分かりましたか?

どのような看護を提供したいか、希望の働き方は何か…などを看護基準と照らし合わせると、就職・転職後のミスマッチが起きにくくなる可能性が高まります。看護基準の強み、特徴などを理解することで、就職・転職先を選ぶポイントもみえてくるのではないでしょうか?

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