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この介護医療院に興味を持っている看護師さん、看護学生さんもいらっしゃるのではないでしょうか?ここでは、介護医療院が介護療養病床や老健との違い、介護医療院の役割や働くうえでのメリットデメリットなどについて、簡単にご紹介します。
「要介護者であって、主として長期にわたり療養が必要である者に対し、施設サービス計画に基づいて、療養上の管理、看護、医学的管理の下における介護及び機能訓練その他必要な医療並びに日常生活上の世話を行うことを目的とする施設」のことです。
(介護保険法第8条第29項)
上記の法律に基づいて、「介護医療院の人員、施設及び設備並びに運営に関する基準」が定められています。詳しく知りたい方は、下記サイトをご覧ください。
(厚生労働省:「介護医療院の人員、施設及び設備並びに運営に関する基準」)
医療を必要とする要介護高齢者が対象の、医療機能(長期療養)と「住まい」を充実させた施設だといえるでしょう。療機関…医療法
居住スペース…介護保険法、老人保健法
Ⅰ型は、療養機能に特化した介護療養病床相当のサービスを提供するため、Ⅱ型と比べて、少々手厚くなっています。
Ⅱ型は、老健相当以上のサービスを提供できるような人員基準となっています。
医師や看護職員、介護職員だけでなく、理学療法士や作業療法士などのリハビリ専門士や栄養士などの人員基準も定められています。
表:厚生労働省「介護療養病床・介護医療院のこれまでの経緯」を参考に作成。
それぞれ施設によって、特徴や主な利用者、人員基準などが異なってきます。介護医療院の主な利用者に、「重篤な身体疾患・身体合併症を有する認知症高齢者」とありますが、療養機能特化型A・B相当でもあります。
介護医療院と老健の違いをまとめると、
①特徴
②利用者
③人員配置基準
④入所期間
⑤役割
となります。①~③は、表の通りです。
④入所期間について、介護医療院は長期を想定していますが、老健は入所期間が3か月と、短期です。
⑤役割についてですが、介護医療院は老健と比べて、医療・看護にも重きを置いている点が異なります。
それぞれ役割や利用者(対象者)が異なることが分かりましたね。転職・就職希望の方は、自分がやりたい看護やケアなどに合わせて、考えてみるのもいいですね。介護医療院でもⅠ型、Ⅱ型で異なるところがあります。Ⅰ型のほうが、Ⅱ型よりも介護必要度の高い方が多いため、その分手厚い看護を提供することになります。
介護医療院は、今後さらに注目されていくでしょう。もし、介護医療院に興味があれば、自分に合った条件と照らし合わせて、就職や転職先の一つとして考えるのもアリですね!
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