看護師の一人暮らし 寮生活のメリット・デメリットと特徴まとめ
就職・転職を控えた皆さんは、就職後の住まいはどうお考えでしょうか。賃貸だけではなく、選択肢の一つに看護師寮があります。皆さんがご存じのように看護師寮は確かに安いです。しかし、本当に家賃だけで選んでよいのでしょうか。今回は看護師寮の特徴を含め、メリット・デメリットを紹介します。皆さんがどちらを選んだとしても納得して日常生活を送れることができたらいいなと思っています。
看護師寮のタイプ
看護師寮は借り上げタイプと病院所有タイプがあります。
借り上げタイプ
借り上げとは、病院が不動産業者からマンション・アパートを借り、看護師寮として職員に提供している物件です。一部を病院が負担しているので安く、また新築マンションを借り上げていることが多いので綺麗なものが多いようです。
病院所有タイプ
このタイプは病院の敷地内や病院の近くに設置されているので、通勤時間の短縮が見込めます。
入居者限定タイプも!
独身寮
独身の職員のみ入居可能です。ワンルーム、または1Kのことが多いです。
女子寮
女性限定の寮です。異性の連れ込みもNGなことがあります。
母子寮
母子家庭・シングルマザーの職員が入居可能です。構造は独身寮よりも広いことが多いです。敷地内・同じ建物内に保育園が併設されていることがあり、子育てに特化しています。
看護師寮の見学をしよう!
多くの場合、病院のパンフレットに掲載されています。しかし、実際に住む前に内観や広さ、住みやすさはどうなのかなど、気になる点をチェックしておくことをオススメします。
見学の機会は以下の通りです。
・病院見学
・インターンシップ
病院によって寮のタイプや内観は違うことがあります。なので、就職希望する病院があればそこの病院の寮について調べ、実際に行って見て考えるのもいいかもしれません。
看護師寮のメリット
個人的に契約する物件よりも看護師寮を選ぶメリットを紹介します。
金銭的負担を抑えることができる
看護師寮の家賃はおおよそ1~2万円台です。(病院によって異なります。)東京の23区の1Kの家賃はおよそ8~10万円かかります。比べてみても看護師寮の安さは歴然ですね。
設備環境がいい
内外装がきれいなだけではなく、冷暖房機・家具・家電が備え付けられているなど、新生活に必要なものがそろっていることがあります。オートロックが整っているといったセキュリティもしっかりした寮もあり、安心ですね。
病院まで通いやすい
基本的に看護師寮は病院の近くに用意されているので、通勤時間を短縮することができます。仕事で疲れた時も家が近いとすぐに帰宅でき、便利ですね!
同じ物件に住んでいる人の夜勤への理解がある
夜勤をすると、深夜・早朝に家事をする機会が多くなります。その時に近隣へ生活音が聞こえてしまうのではないかと気にする方もいるのではないでしょうか。看護師寮であれば同じく住んでいるのはほとんど看護師なので、理解を得られやすいのではないでしょうか。
仲のいい同僚や先輩に会いに行きやすい
仲のいい同僚や先輩がいれば困りごとや用事があったときにすぐに相談しやすいようです。同僚とも親密になりやすく、一人暮らしが初めてでも安心ですね。
看護師寮のデメリット
救急車の音や周囲の生活音が気になる
病院のすぐ近くに寮がある場合、救急車のサイレンの音や近隣の生活音が気になり、夜勤前の睡眠が妨げられることがあるようです。
物件が限定される
寮は勤務先から指定された物件に住むことになります。その物件の設備が古く、住み心地がよくない寮もなかにはあるかと思います。「バス・トイレが共有でないほうがいい」「防音はしっかりしているほうがいい」など、ここは譲れない条件が皆さんにはあると思います。さらに部屋は自分で選べない場合があるので、日当たりがいいか悪いかは運になってしまうことがデメリットかもしれません。
寮での人間関係がそのまま職場での人間関係につながることも
近くの部屋が同僚や上司であったときに、寮でのトラブルによって職場での人間関係に影響が出ることもあるようです。また、寮で上司や先輩がいつもいることによって気が休まらないというデメリットもあるようです。
年齢・居住年数が限定されることも
看護師寮は、特に独身寮は5年以内や〇歳以下、新卒限定といった入居者をさらに限定することがあるようです。転職の際に寮を当てにしていたと時に、実際には入れなかった場合もあるようなので、事前の下調べが必要です。新卒の人も、入寮の限定された年数内に新しい物件を探すことが必要になってくるので、居住年数は要チェックです。
派遣やパートは入れないことも
看護師寮は正社員でないと入寮できないことがあります。なので、希望する病院は派遣・パートでも入寮することができるのか確認が必要です。
そのほか、みんなも気になっている寮のあれこれ
Q.ペット可の寮はあるの?
A.看護師寮のほとんどはペット不可のところが多いようです。しかし、ペット可の病院はゼロではありません。就業希望地のペット可の看護師寮を所有している病院を探してみてもいいかもしれません。(ペット可の寮は主に大きい病院が用意しているマンションが多いようです。)また、ペット不可の寮が多いため、ペットを飼いたい人はペット可のマンションを選ぶ傾向にあるようです。
Q.看護師寮は家具ついているの?
A.すべての看護師寮が家具付きというわけでもありませんが、家具付きの看護師寮は勤務希望地で探せば出て来ることがあります。また、どれくらいの家具が備わっているのかも寮によりけりなので、それを含め一度見学に行くことをオススメします。
Q.門限や規則は厳しいの?
A.門限を設けている寮はごくまれにあるようです。また、基本的に表記はなくとも寮は関係者以外立ち入り禁止のようです。なので部外の友人や恋人を招くことは厳しいかもしれません。規則違反が発見された場合、「知らなかった」は通じず、場合によっては退去もあり得ます。それらに関しても寮によって異なるので、見学の際にしっかりと確認するのがよいと思います。
病院によっては賃貸物件に住んでいる人向けに住居手当があり、それを活用して思い描く暮らしを実現している人もいるようです。
一概に寮が安いからいいというわけではないということが今回の記事で理解できたかと思います。寮と賃貸物件のメリット・デメリットを踏まえ、良い日常生活を送ることができるといいですね。