看護職のお役にたてるコラムを掲載しています。
看護師さんは過酷なお仕事だけれど、高収入だとよく言われます。実際にそうなのでしょうか?私の年収って他の人と比べてどうなの?と感じている現役ナースの方から、看護師を目指して頑張っている看護学生さんまで、看護師さんの年収に関する記事をチェックしてみてください。
厚生労働省の平成29年賃金構造基本統計調査によると、看護師さんの年収平均額は478万円です。これは平均年齢が39.3歳で、内訳は給与が月額33万1900円に賞与が79万9900円となっています。
たとえば、同じように過酷な労働環境の保育士さん(342万円・35.8歳)や福祉施設介護員さん(313万円・40.8歳)と比べるとかなり高収入と言えます。
とは言え、同じ医療系の薬剤師さん(543万円・39.0歳)よりもやや少ない年収です。全職種の平均491万円よりもやや低い年収ですが、全職種の女性に限った平均額378万円よりは、かなり高い年収です。
つまり女性の職業としては高年収であることが分かります。
この年収の格差はどういったことで生まれるのでしょうか?
まず考えられるのが勤務する施設による違いです。
国立や公立の病院と、民間の病院とでは年収で100万円ほど、もしくはもっと差が出ることもあります。他にも勤務形態の違いも大きく関わってきます。
夜勤がある病棟勤務の看護師さんと、日勤のみのクリニック勤務の看護師さんでは時間外手当などでかなり差が出るようです。
にもかかわらず、世間一般には看護師=高収入というイメージがあるのはなぜでしょうか?
看護師さんの大半は女性で、男性看護師さんはかなり少数です。
女性に限った平均年収比較では、看護師さんは高収入な部類になります。
また若年層に限った比較では、看護師さんはかなり高収入です。
しかも、結婚・出産・子育てを経てから復帰する方も多く、勤続年数が上がり師長などの役職に就くことでさらに高収入になる場合もあります。
そういったことから、看護師さんは高収入といった認識が世間では持たれているのではないでしょうか?
データだけを見るとあまり楽観的ではありませんが、すでに超高齢化と言われる日本では、看護師さんの人手不足が問題化しています。
高齢化はますます進むと言われていますので、看護師さんの需要はさらに高まると考えられます。特に都市部では人手不足も深刻で、そのため有能な看護師さんは高給でも雇い入れたい施設は多いのではないでしょうか?
やはり、看護師さんのニーズがさらに高まるのは間違いなさそうです。
たしかに女性の職業としては高収入な部類に入るかも知れません。責任ある大変な仕事だからこそ、それに見合う年収を望むのは当然です。
そのために出来ることは、例えば認定看護師や専門看護師といった資格を取ってキャリアップするのもいい手です。
他には、病床数の多い施設や社会保険関連の病院といった高給が望める職場に転職するのも有効です。スキルアップ・キャリアアップで師長や管理職を目指すことも考えられます。
せっかく始めた看護師という職業、大変ですがやりがいのある素晴らしい職業ですから、もっと上を目指してみるのも大事ですね!
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