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コラム

看護職のお役にたてるコラムを掲載しています。


介護施設での看護師の仕事が分かる5つのポイント

看護師さんの働く職場と言えば、病院やクリニックなどの医療機関がすぐに思い浮かびますよね。しかし、近年では医療機関以外の場所も、看護師さんの職場として選択されることも増えてきました。そこで、看護師さんの職場として近年増えてきている介護施設につてリサーチしました。介護施設の種類や看護師さんの仕事内容、介護施設勤務のメリット・デメリットなどを紹介します。

看護師も働ける介護施設の種類

まずは、看護師さんの需要がある介護施設にはどういったものがあるかを紹介します。

特別養護老人ホーム(特養)

公的な介護保険施設で、原則として在宅での生活が困難な要介護3以上で65歳以上の高齢者が終身介護を受けることができます。

身体介護生活支援が主なサービス内容です。看取り対応ができ、民間運営の施設と比べ費用が安いため入居希望者が多く、地域・施設によっては入居待機者が多数いることもあります。

ただ、入居要件が厳しくなったことや、施設数の増加などで入居待機者の数は減少傾向にあります。

介護老人保健施設(老健)

特養と同じ公的な施設である介護老人保健施設(老健)は、介護(要介護認定1~5)が必要な65歳以上の高齢者を受け入れる施設です。特養との大きな違いは、終身利用が主である特養に対し、老健は在宅での生活復帰を支援する施設だということです。

主なサービス内容は、医療的なケアリハビリとなります。入居期間は原則3~6ヵ月で、期間終了時に在宅復帰が可能か判定されます。

独立行政法人・福祉医療機構の調査データによると、平成29年の平均在所日数は369.7日となっています。出典:平成 29年度介護老人保健施設の経営状況について

有料老人ホーム

有料老人ホームは、社会福祉法人や民間企業が運営する高齢者のための住居で、「食事」「介護」「家事援助」「健康管理」のいずれかのサービスをひとつ、もしくは複数受けられる施設です。

そのサービス内容によって、「介護付有料老人ホーム」「住宅型有料老人ホーム」「健康型有料老人ホーム」の3つに分類されます。入居一時金などのまとまった費用と毎月の利用料が必要で、特養や老健などの公的機関と比べると割高になっています。

介護施設での仕事内容を紹介!

続いては、介護施設での看護師さんの仕事内容を具体的に紹介します。病院、特に病棟勤務の看護師さんの仕事と言えば、患者さんのお世話が主な業務内容です。一方、介護施設での看護師さんの業務内容は、入居者のサポート健康管理が主な仕事ですが、医師が常駐しない施設などでは医療行為を行うこともあります。先程紹介した「特養」「老健」「有料老人ホーム」の3つの施設の看護師さんの仕事内容を施設ごとに紹介します。

特別養護老人ホーム(特養)

特養は身体介護生活支援が主な業務なので、職員の数は圧倒的に介護士さんの方が多く、入所者100名程度の施設でも看護師さんの数は3~5名で、しかもシフト勤務がほとんどです。夜勤は介護士さんが勤務し、看護師さんは日勤のみが多くオンコール対応があるくらいです。

介護老人保健施設(老健)

老健の主な目的はリハビリなので、日中は医師が常駐します。看護師さんの仕事は入所者の健康管理が主ですが、身体介護や日常生活のサポートも行います。また、老健では看護師さんも夜勤を行うことがあります。

有料老人ホーム

有料老人ホームにはサービス内容でいくつか種類があり、そのサービス内容の違いによって看護師さんの仕事も少し違ってきます。基本的には入所者の健康管理が主な業務ですが、介護生活補助も行うこともあります。

1日のタイムスケジュール

介護施設で働く看護師さんの1日の流れを、介護老人保健施設を例として紹介します。

【日勤】

8:30  出勤 申し送り 1日の業務の確認

9:00  バイタルチェックなど健康状態の確認 与薬の確認・準備

10:00 入浴介助リハビリなどのサポート

12:00 昼食 食事介助 服薬介助

13:00 食事休憩

14:00 レクリエーション 介助サポート カンファレンス

16:00 夕食準備 与薬確認・準備

17:00 服薬介助

17:30 申し送り 業務終了 帰宅

【夜勤】

17:00 出勤 申し送り 業務の確認

17:30 健康状態の確認 バイタルチェック

20:00 服薬介助 就寝前の巡回

21:00 消灯 カルテチェックや巡回 休憩

5:00  朝食準備 与薬の確認・準備

6:00  起床 状態の確認 バイタルチェック

7:00  朝食 食事介助 服薬介助

8:00  記録記入や申し送り事項の確認

9:00  申し送り 業務終了 帰宅

気になる給料は?

介護施設勤務の看護師さんの平均的な給料を、施設の種類ごとに紹介します。

▲特別養護老人ホーム

平均年収:380万円~500万円

経験年数や夜勤の有無によって多少差があります。また、特養は公的施設なので自治体運営施設の正職員は地方公務員になりますので、待遇も良く安心して働けます。

▲介護老人保健施設

平均年収:400万円~550万円

老健看護師は夜勤のある場合が多く、その点では特養よりもやや高収入です。特養と同じように公的な施設が多いため、休暇や休日などの待遇は民間よりも優遇されているようです。

▲有料老人ホーム

平均年収:350万円~600万円

有料老人ホームは、民間企業の参入率が高く、8割以上が民間企業の運営となっています。そのため、施設ごとの職員給与にもかなり差があります。

看護師が介護施設で働くメリット

看護師さんが介護施設で働くことでのメリットを挙げてみましょう。

介護スキルが磨ける

病棟勤務でも患者さんのお世話をしますが、介護施設では介護が必要な人達が看護の対象となることが多く、高齢化社会の進むこれからの看護に役立ちます。

夜勤や残業が少ない

夜勤のある施設もありますが、病棟勤務の看護師さんほど不規則なシフトは少ないため、生活リズムはさほど乱れないかもしれません。

対応力や判断力が身に付く

病院と違って介護施設には医師が常駐しないところもあります。そういった現場では、入所者の急変時などに看護師さんの判断が求められます。責任は大きいかもしれませんが、スキルや経験が養われます。

コミュニケーション力アップ

病院の患者と比べると、介護施設の入所者の在籍日数は長く、看取りを行う施設もあります。一人ひとりの入所者と接する時間が長く、密接にかかわることができます。

看護師が介護施設で働くデメリット

最後に、介護施設で勤務することのデメリットを挙げてみましょう。

・医療処置スキル・看護スキルの低下

病院などの医療現場と比べると、医療処行為を行う頻度はかなり低くなります。看護に関しても介護施設では看護よりも介護が多く、医療や看護に関する知識やスキルを養うのは難しいかもしれません。

・収入ダウン

施設の種類によっても異なりますが、夜勤の多い病棟勤務の看護師さんと比べると、夜勤や残業が少ない介護施設の看護師さんは、やや収入が低くなります。

・責任の重さ

医師が常駐しない施設も多く看護師の数も少ないため、入所者の急変時や緊急時には一人で見立てや指示をしなければいけない事もあります。やりがいがある反面、プレッシャーも大きいと言えます。

介護施設の看護師さんはまだまだ人数が少ないのですが、これからますます需要が増えていくと思われます。病棟勤務の看護師さん以外の選択肢も魅力的なのではないでしょうか?

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