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コラム

看護職のお役にたてるコラムを掲載しています。


看護師不足の誘因 潜在看護師の復職が難しい理由は…?

潜在看護師は、看護師の資格を有していながら様々な理由により退職し、現在は職場復帰または再就職をしていない看護師です。看護師不足の現在、潜在看護師が看護師不足による数々の問題点を解決する重要な鍵となるのは明らかです。潜在看護師はどれくらいいるのか、そしてなぜ潜在看護師が多く存在するのかを見ていきましょう。

現状、潜在看護師はどれくらいいる?

厚生労働省が出している平成24年のデータでは、潜在看護師は約71万人いるといわれています。

ちなみに、全看護就業数は約154万人です。この約1/2の数が潜在看護師であるので、かなり多いと感じます。

なぜ潜在看護師がいるのか

①個人の理由

やはり一番多い理由が妊娠や出産です。

女性のライフステージならではのものですね。

労働基準法で産前6週間、産後8週間の就業禁止が規定されており、およそ3か月半は休業することになります。そのブランクが大きいと感じたり、産後に復帰しても、家事や育児の両立が難しい、子供を預けられる場所がない、といった理由が挙げられます。

②周囲環境による理由

病棟勤務は交代制で夜勤を行うことになります。

夜勤によって子育ての両立が難しくなったり、日勤のみの勤務にできないといった周囲の理解が低いことも理由の一つになります。

加えて、近年は看護師が不足しているので、勤務形態の柔軟性を持たせることが困難になってきます。

子供の保育園のお迎えのために業務を他の人に任せて帰ることや、急な子供の発熱のために早退することに対し、いやな顔をされた経験がある方も多いのではないでしょうか。大変さがわかっているからこそ、迷惑をかけるくらいなら退職しようと思う方も少なくはないでしょう。

復職は、自分に合った働き方をしよう

復職の際の働き方としては、

・以前と同じような条件で働く(正社員として)

・働きやすいと思う条件に合わせた働き方にする(時短、非常勤、登録派遣など)

などがあります。

以前と同じ働き方であると、家事・育児は保育園や託児所を利用したり、家族の理解・協力が必須となります。

看護師不足である今、復職するのはそう難しいことではありません。また多少のブランクがあっても、元の職場に戻ることは仕事がしやすかったり、すぐに仕事の感覚を取り戻せるというメリットがあります。

条件に合った働き方を選ぶとき、新しい職場にする場合は、その職場に託児所や利用できる保育園を見つけたりなど、子育てしやすい環境を作らねばなりません。また、残業なしや短時間・日勤のみの勤務、非常勤勤務などを選ぶ看護師も多いです。

ここでのポイントは、子育てに理解のある職場を選ぶことが就職後の人間関係に影響するので大切です。おすすめとしては、ママナースが多い職場や、産休・育休制度をしっかり実施している園などを選ぶのが良いのではないでしょうか?

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