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コラム

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就職・転職・転科の前に知っておきたい NICUのメリット・デメリット

ICUと言えば、重篤な患者さんを24時間体制で治療・看護を行う集中治療室の事ですが、低出生体重児や何らかの疾患があるといったリスクの高い新生児のケアを行うのがNICU新生児特定集中治療室です。一般にはあまりなじみのないNICU(Neonatal Intensive Care Unit)ですが、ここで働く看護師さんについてリサーチしました。NICUの基本情報から、新生児特定集中治療室で働くメリット・デメリットなどを紹介します。

NICUってどんなところ?

新生児に特化した集中治療室であるNICUは、1970年頃から日本でも少しずつ設置されるようになりました。1986年に新生児特定集中治療室管理料が診療報酬に加えられたことで、全国的にNICUの整備が始まりました。医師の常時配置や、3対1の看護配置などの施設基準が厚生労働省によって定められています。

参照:新生児特定集中治療室管理料2に関する施設基準

超低出生体重児をはじめ、医療の助けを必要としている新生児を、24時間体制で管理・治療することを目的とした施設です。少子高齢化と言われますが、高齢出産の増加などハイリスクで生まれてくる赤ちゃんも多く、NICUの数は十分とは言えないようです。

NICUの看護師ってどんなことしているの?

新生児ケア

新生児ケアで最も大切なことが、赤ちゃんの状態をしっかり把握することです。検温やモニター表示などから赤ちゃんのバイタルサインを読み取り、赤ちゃんの様子を常に観察することで、話すことのできない赤ちゃんの状態を判断するスキルが求められます。わずかでも変化があれば、医師に報告し指示を仰ぐことが必要です。

家族ケア

生まれたばかりの我が子と離れ、不安な思いを感じている家族、特にお母さんに対する精神的なケアも、NICUで働く看護師の大事な役割です。赤ちゃんが無事に退院できる日まで、お母さんをはじめ家族に寄り添って、アドバイスをしたり励ましたりといった精神的なケアも行います。

NICUで働きたい人へ ①メリット

実はNICUは新卒の看護師さんでも勤務することが可能ですが、メリットがある反面デメリットもかなりあるので注意が必要です。まずはメリットから紹介します。

スキルアップ

一般病棟では経験できない特殊な症例や、全身の解剖生理に対する造詣が深くなるなど、高度な医療スキルを身に付けることができます。

さらに、NICUには最先端の医療機器が設置されていることが多く、そういった機器の取り扱い方にも習熟できます。また、常に緊張を強いられる現場だけに、タフな精神力が養われるメリットもあります。

やりがい

NICUの新生児にとっては、看護師さんがお母さんの替わりです。リスクを負った赤ちゃんがNICUから元気に退院することができれば、これ以上ない幸せを感じるという看護師さんが多いようです。

他にも、未婚の看護師さんであれば、将来結婚して子供ができた時にNICUでの経験が活きてくるかもしれません。

NICUで働きたい人へ ②デメリット

続いてはNICUに勤務するデメリットを紹介します。

看護技術

NICUでは新生児がその看護対象です。成人の患者さんの看護とは全く違うので、一般的な看護技術が身に付きません。点滴などの注射を医師が行うため、そういったスキルもアップしないので、将来NICUから他の科に転科した時に困惑することも考えられます。

コミュニケーション力

成人の患者さんなら、症状や気持ちなどを声にして伝えてくれますが、新生児にはまだそれができません。患者さんと会話することで信頼関係を築いたり、患者さん自身も気づかない変調を見つけたりするコミュニケーション力が成人病棟では養われます。NICU勤務の看護師さんは、そのコミュニケーション力を磨く機会が少ないこともデメリットのひとつです。

精神的ダメージ

NICUに入院している新生児は、みんな何らかのリスクを負っています。本来はとてもかわいい赤ちゃんですが、身体的障害がある赤ちゃんの姿、いくつもの管や医療機器を付けられた姿は、正直痛々しくて衝撃を受けてしまいます。

また、全ての赤ちゃんが元気に退院するわけではなく、生まれて数日や数週間で亡くなってしまう赤ちゃんもいます。精神的ダメージが看護師さんの心を蝕んでしまうリスクも孕んでいます。

また、常に緊張感が続く現場もストレスになるデメリットがあります。

NICU勤務して取得できる資格

NICUで勤務することで、特殊な資格を取得することもできます。

認定看護師

日本看護協会が認定を行っている、水準の高い看護ができると認められた看護師の資格です。全21分野のうち、NICUでの勤務と密接に関係しているのが「新生児集中ケア」分野です。

▲新生児集中ケア分野の知識と技術(一部抜粋)

・ハイリスク新生児の病態変化を予測

・重篤化の予防

・生理学的安定と発育促進のためのケア

・および親子関係形成のための支援


専門看護師

こちらも日本看護協会が認定する、より専門的なスキルや知識を有する看護師の資格です。全13分野のうち、「母性看護」分野がNICUでの看護のエキスパートになります。

▲分野の特徴

女性と母子に対する専門看護を行う。主たる役割は、周産期母子援助、女性の健康への援助に分けられる。


特定行為研修制度

特定行為研修を受けることで、医師の手順書があればある一定の診療の補助が行えるようになります。ドレーンや呼吸器、カテーテルの管理などが、医師の指示を待たずに行えるので、迅速で幅広い対応が可能になります。


デメリットもありますが、それ以上に大きなやりがいなどのメリットがあるNICU新生児特定集中治療室での勤務、考えてみませんか?
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