看護職のお役にたてるコラムを掲載しています。
これから就職先の病院を探す新人看護師の方は、採用試験を受ける病院の給与が高いのか低いのか疑問に感じることはありませんか?病院によって給与は違いますが、高い病院はどのようなところなのか気になりますよね。最初にもらえる給与は果たしてどのくらいなのか、見ていきましょう。
専門卒と大卒の差は、月額で7,000円とそれほど大きくはありません。また、施設の病床規模別では以下の表のようになっています。
規模の大きい施設ほど初任給が高くなることが分かります。
・国…厚生労働省。国立病院機構、国立大学法人など
・公立等…都道府県、市町村、地方独立行政法人など
・公的医療機関…日本赤十字社、済生会、厚生農業協同組合連合会など
・社会保険団体…健康保険組合およびその連合会、共済組合およびその連合会 国民健康保険組合
・公益法人…公益社団法人、公益財団法人
・医療法人・個人…医療法人(社会医療法人含む)、個人
・その他法人等…社会福祉法人、医療生協、会社、その他の法人
各運営母体の新卒看護師の初任給は以下の通りです。7つの運営母体のうち、社会保険団体の運営する病院が一番初任給が高いという結果でした。参考に、実際の求人例を挙げてみましょう。
▲国家公務員共済組合連合会・横浜栄共済病院 (社会保険団体)
4年制看護大卒:基本給251,236円
短大・専門卒:基本給236,820円
▲独立行政法人国立病院機構・京都医療センター (国)
4大卒:基本給215,600円
短大3卒:205,370円
短大2卒:196,130円
このようにみると、同じ4年制や短大専門卒でもおよそ月額で4万円ほどの差があります。
・所定内給与…就業規則などで定められた基本給と定例的に支払われる手当
家族手当・役職手当・資格手当・交代勤務手当・通勤手当など
・所定外給与…所定外の勤務に対する給与
時間外勤務休・休日勤務割増給・深夜勤務給など
・臨時給与…賞与(ボーナス)
・税金
所得税・住民税
・社会保険料
厚生年金・健康保険・雇用保険
※給与明細の参考例 出典:看護職の給与データ(2017年版)
先程の日本看護協会のデータから、初任給の税込み総額を紹介します。ここから諸控除が引かれ、手取りは19~22万円ほどといったところでしょうか。1.京都府…541万4千円
2.東京都…532万3千円
3.山梨県…524万円
4.千葉県…511万5千円
5.神奈川県…507万4千円
1.宮崎県…395万9千円
2.鹿児島県…406万4千円
3.長崎県…414万9千円
4.佐賀県…415万5千円
5.滋賀県…422万円
一番高い京都府と一番低い宮崎県では、145万円もの差がありました。
首都圏などの都市部は高く、地方は低くなっています。地方は地価や物価も低いので、それに比例して賃金も低めになる傾向があります。
看護師さんの年収、特に初任給について紹介しました。いろいろ調べた結果、看護師さんの初任給が高いのか?それとも低いのか?もちろん一概には言えませんが、看護師さんが高収入と言われるのは、夜勤手当や休日手当、深夜手当といった所定外の給与が多く付くことで、給与総額がかなり高くなるからではないでしょうか?
初任給、つまり入職して最初の給料では、夜勤や時間外の勤務はほとんどないので、割増賃金がほぼ無い状態です。
初任給では高給、とは言えないかもしれませんが、保育士さんや福祉施設介護員さんと比べると、少し高い初任給になります。
ただ、看護師さんの仕事はかなり過酷で、大変な職業ですからそれに見合う給料だとは必ずしも言えないのではないでしょうか?
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