看護職のお役にたてるコラムを掲載しています。
皆さんは、診療情報管理士という仕事を知っていますか?専門職として需要、評価共に高い仕事です。なぜIT分野と医療分野のプロフェッショナルといえるのでしょうか。その疑問にお答えします。
それらの情報を管理し、必要に応じて情報開示などを行うのが診療情報管理士の仕事です。
さらに、国際疾病分類(ICD)に従って疾病や入院日数などの情報を記録します。これらの情報は医療費支払いの目安になり、患者へのカルテ開示に役立てられています。
他にも、各種統計なども作成したりと病院における情報を総括して管理しています。必要に応じて医療者にも意見をすることができるため、情報知識と共に医療知識も必要となってきます。
看護師は診療情報管理士に転職するのはかなり稀であると言われています。しかし、検査結果の分析・管理に強くなっておくと看護ケアに情報分析結果を反映させることで、質の向上になるでしょう。また、看護研究をする際にも統計に強ければより良い論文作成につながります。
地域にもよりますが、最低基本給は13万円となっています。年収はおよそ320~360万のようです。日本人全体の平均年収は420万円といわれています。それに比べたらやや少ないですよね。
しかし、平成26年度の診療報酬改定により、診療情報管理士が病院に1人でも就業していたら加算対象になりました。それにより診療情報管理士は注目を浴びたので、ニーズも高まっており給与も上昇するのではないでしょうか。
引用:ベネッセ 診療情報管理士
診療情報管理士の通信教育では医師、歯科医師、看護師(保健師、助産師)、薬剤師、診療放射線技師、臨床検査技師、理学療法士、作業療法士、視能訓練士、言語聴覚士、歯科衛生士、歯科技工士、臨床工学技士、義肢装具士、救急救命士、あんまマッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師の資格を持っている方は一年目の基礎課程が免除されるようです。
平成29年度の第11回診療情報管理士認定試験の結果は、受験者総数 3,868名
合格者数 2,564名 合格率 66.3%
となっています。(日本病院会)看護師の国家試験合格率よりも難易度は高いようです。診療情報管理士認定試験の合格基準は公表されていませんが、すべての科目でおよそ6割以上の得点が必要と言われています。しかしその年の平均点から難易度の調節が入ることがあるようです。
日本でも、医療機関のデータ管理・活用は医療の質の評価や医療政策構築のために必要となっています。 また先ほどお伝えしたように、診療録管理体制加算が導入されたため医療機能評価への関心が向き、診療報酬支払制度、がん登録推進法、医療事故調査など、診療情報管理士が関わる制度も多く、今後はさらなる活躍が期待されています。
現在は待遇が決していいとは言えない診療情報管理士。
しかし、プロフェッショナル性や活躍の幅が広がっていることから、現在注目の職業で将来性があると言えます。
近代看護教育の母と言われたナイチンゲールも統計学者であり、統計に基づく医療衛生改革を行い、歴史的な人物となりました。
診療情報管理士は現在の医療を飛躍的に進化させることができるのではないでしょうか。
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